大腸3D-CT検査について
大腸3D-CT検査は、内視鏡を挿入しないため「仮想内視鏡検査」と呼ばれたり、英語では「CT colonography:CTコロノグラフィ検査」と呼ばれたりすることもあります。
新型のマルチスライスCTで大腸を撮影し、コンピューター処理によって大腸の三次元画像などを作成して大腸の腫瘍性病変などを診断する方法です。検査方法は、腸管前処置(腸の中をきれいにする処置)を受けていただき、大腸を膨らますため炭酸ガスをお尻から注入した後、CTの撮影を行います。ガスを注入する細い管をお尻から挿入する必要はありますが、内視鏡やバリウムの挿入、あるいは鎮静剤・鎮痛剤等を使用する必要はありません。CT検査室にいる時間はおおよそ10-15分程度です(10-20秒程度の撮影を2回おこないます)。
ご注意:本臨床試験では、大腸3D-CT検査の精度を検証するために大腸3D-CT検査だけでなく大腸内視鏡検査も受けていただく必要があります。大腸内視鏡検査費用は、通常の保健医療の範囲内で自己負担となります。大腸3D-CT検査にかかわる費用は、大腸3次元CT研究会が負担しているため、患者さんの自己負担は一切ありません。大腸内視鏡検査で生検や治療を受けた場合には、通常の保健医療の範囲内で自己負担となります。この臨床試験に参加される場合に、臨床試験参加に伴う交通費などの負担を軽減するための金銭をお支払いすることはありません。