臨床試験における大腸検査の流れ

腸管前処置

大腸内視鏡検査と大腸3D-CT検査で共通のPEG-C法(ペグシー法)という腸管前処置法を行います。
両検査に共通のため下剤を2回飲む必要がありません。
はじめに薄い塩味の洗腸液を1.6リットル程度,続いて造影剤というお薬を含んだ洗腸液を0.4リットル程度お飲みいただきます。
この方法の長所は、洗浄効果が高いために正確な検査が可能なこと、原則として前日まで食事や日常生活の制限がないことです。
なお、洗腸液をお飲みいただくために2時間程度を要します。

着替え

おしりに切れ目がある検査用パンツと検査着に着替えてください。

大腸3D-CT検査の実施

1. 最初に直腸診をおこないます。
2. 肛門からチューブを挿入します。大腸粘膜をよく観察するためにチューブから炭酸ガスが入ります。
3. 位置決めの撮影を行います。画像を確認しますのでこのままお待ちください。
4. 本撮影を2回行います。撮影時間は、10~20秒程度です。
5. 画像を確認後、チューブを抜いて検査終了となります。
6. CT検査室に入ってから終了するまで10-15分程度となります。

大腸内視鏡検査の実施

大腸3D-CT検査に続いて、大腸内視鏡検査を行うため内視鏡室に移動します。
この検査では、必要に応じてポリープに対して生検と呼ばれる病理組織検査や治療(ポリープ切除)を行う場合があります。
治療は後日改めて行う場合や、入院して行うこともあります。

検査終了後

お疲れ様でした。
終了後、医師や看護師の指示に従ってください。
ご帰宅いただく前に、本臨床試験を受けたご体験に対してアンケートを実施します。
ご協力をお願いします。

検査結果のご報告

画像データは3次元画像処理をおこなった後に、医師がポリープなどの異常がないかどうかを読影いたします。
検査を受けられた病院の外来にて担当医が検査結果をご報告いたします。